軸装から額装へ変更した作品です。岸田劉生がよく描いた不老不死の故事にちなんだ「桃」の作品です。
とても柔らかな筆致で描かれています。もとの軸装も金蘭の趣味も良く仕立ての良いものです。こうゆう良い軸は額にした後も保管しておくことをお勧めします。
昨今良い表具用の布も少なく、今後軸装に直したい時、また絵を抜いた軸や箱が使えます。
横長の作品は額装向き
この作品のように作品自体が正方形や横に長い長方形の場合はもっとも額に仕立てた時、自然に感じます。
しみじみ並べて見くらべると、今回はちょっと軸のままにしておきたかったと思ってしまいます。この軸を着物のようにバラして綺麗に洗って組み直せばパリッとした良い軸になります。良い軸はできる限り残したいものです。
特に「中村鶴心堂」「根岸」「寺内遊心堂」「古心堂」などの名店の表具は残したいですね。